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建築現場のリアルなデータが建設業に力を与える

Oct 11, 2018 10:15:30 AM

[建築, データ]

すでにデータという概念が認識されてから長い時間が経っており、あらゆる業界の専門家がその技術や有効性について多くの議論を重ねてきました。デジタル技術に大きく依存している世界では、それを支えるデータの存在は必要不可欠なものとなります。そしてすでにデジタル技術は私たちの周りにいくらでもあふれています。

日常的に使用する様々なソフトウェアの操作性やユーザーエクスペリエンスをより最適化して適切なサービスを提供し、業務などをさらに改善するためには、それをサポートするデータが必ず必要になります。ITの世界では、データはテキスト、イメージ、動画、サウンド、GPS の形をとることができます。

建築データでできること

建設業界においては、デジタル技術の活用はまだまだこれからですが、すでに業界では今後さらなる成長を続ける上で避けて通れないものの一つと認識されています。建築プロジェクトの生産性向上には、実際の現場で働く多くの作業員の方が関わる作業の効率性を上げる必要がありますが、その一環として、最近では多くの請負業者で従来の方法(紙やExcelシートなどによる業務・管理)から、現場でデータを収集するデジタル方式(モバイルアプリケーションを使用した方法など)に移行している事例が増えてきています。

実際にシステムを使用しない状態で、現場から管理部門へレポートを提出することは煩雑な作業になりやすく、また現場の状況によっては手間と時間が非常にかかる困難な作業の一つでもあり、さらには全ての関係者への周知徹底といったコミュニケーションもとても難しいプロセスの一つです。コミュニケーション上の問題や重要な情報が伝わっていないことが原因による損失だけでなく、現場で起こっていることをマネージャーが正確に把握していないなどといったことが起こり得る状況にあります。

建設データを可視化し共有することで、現場の人々は、他のプロジェクトで起こっている事例などを参考にプロセスを改善したり、また正しい情報を確実に得ることで、無駄を省くなどさらなる改善が期待できます。 このような効果こそが本当の意味でのデジタル化であり、建設データが有効になるときだと言えるでしょう。

「FINALCAD では、ビジネスインテリジェンスという概念は、お客様に必要な意思決定支援ツールをご提供することを意味します。」- データ分析統括マネージャー、Julien LÉGER

適切なモバイル技術を活用することで、現場での正確なデータをリアルタイムで収集し、それを自動的に全ての関係者へ提供することが可能です。大きな利点の一つとして、データが可視化され活用されるということは、その業界のみ、または一つのプロジェクトのみで適用されるということではなく、複数のプロジェクトに活用され、またその事例が業界を超えて活用され改善されていく可能性があるということです。

そのような先を見越した活用方法を視野に入れた場合、様々なプロジェクトの特性やその国特有の規制などに適切に対応できる融通性の高いソフトウェアを選択することがデータ活用を最大限有効にしていく上で重要なことであると言えるでしょう。また、そのような融通性の高いソフトウェアを使用し、現場の様々な工程から集められる大量のデータを一つのソリューションに一元化して活用していくことには多くのメリットがあります。それについては、この後のセクションでご説明します。

データ

FINALCAD でデータを活用

デジタルアプリケーションは建設分野においてもその有効性が認識されており、すでに多くの企業で重要なデータを収集し始めています。 FINALCADでは、現場で直接収集されたすべての情報をビジネスインテリジェンスプラットフォームを介してご利用いただけるサービスをご提供しております。お客様は常にデータにアクセスすることができ、それにより、例えばすぐに認識できなかった問題に関しても、数ヶ月後に視点を変えて確認した際に、より深い理解から新たな気づきを生み出すなどといったことも可能になってきます。

当社では、ドイツ・アメリカ・東京の3箇所でデータセンターを利用していますが、お客様のデータは、その中から実際の建設現場にもっとも近いデータセンターに安全に保管されています。 厳しいセキュリティ要件の元で、データを収集・保管・使用しており、EU一般データ保護規制 (General Data Protection Regulation : GDPR) に準拠しています。 FINALCADでは、お客様が掲げるビジネス目標を達成するために、お互いに協力して、そのビジネス文化やプロセスなどを尊重する方法でデータを使用します。

「私たちが考えるアナリティクス(分析)とは、モバイルアプリを通じて収集されたデータによって、お客様ご自身が実際に、品質、タイムマネジメント(スケジュール管理)、トレーニング、デジタル化のさらなる展開などに関する潜在的な問題を認識できる内容であることが、まず重要だと考え行なっています。」 - データラボマネージャー、Antoine FAVREAU

当社のデータ・サイエンティスト・チームは、データの収集方法の改善とその活用方法について継続的に取り組んでいます。 現場で何が起こっているのかを分析されたデータを活用することで、お客様が現状をより深く理解し、そこからより良い改善へ繋げていくことを支援することが私たちの務めだと信じています。そのために、以下の3つの点について特に注意を払い分析を実行しています: 

  • 鋭い洞察力:お客様のビジネス文化を理解し、プロセスを改善・強化するために、力強い洞察力に基づいた分析をリアルタイムで提供します。
  • データ品質の向上:お客様の競争力を高め、さらなる改善をサポートするために、収集されるデータの品質を向上させます。
  • 製品開発:デジタル化による成功を継続的に支援するために、付加価値の高い新機能を搭載した製品開発を続けていくことにも取り組んでいます。

ビジネスアナリティクス(分析):ナレッジベースを構築することのメリット

現場で何が起こっているのかについての正確なレポートを提供するということは、現場の状況を正確に把握していただくためにとても重要だと考えます。多くの作業員の方が現場で作業を行い、現場での生産性を上げることが最終的にプロジェクト全体の効率を上げていくわけですが、その管理を担っているほとんどの現場管理者の方達は、意思決定をする際にビジネスインテリジェンスに基づいたデータを活用していないという現状があります。例えば、データを活用して事前に知らされていたら防げたかもしれない問題なども、データに基づく情報があるのとないのとでは内容が大きく変わり、正しい意思決定が行えなかったことによって大きな損失をもたらす可能性もあると言えるでしょう。

現場においての必要な情報を一元化し、関係者全員とのコミュニケーションを改善することで、結果的に無駄が省かれミスが軽減しプロジェクトの生産性や品質向上に繋がるわけですが、プロジェクト単体で実行するのみではなく、規模を広げて複数のプロジェクトで実行していくことで建設バリューチェーンを結び、最終的に運用パフォーマンスを向上させることが非常に重要なプロセスでした。このプロセスにより、当社のお客様は、建設作業中に直面するかもしれない重大な問題を定量化するのに役立つ標準化レポートを活用することができます。その情報に基づいて、問題を改善するための対策と新しいプロセスを実行することができるのです。さらには、アプリの使用状況を把握することで現場の人々に対し適切なフォローアップや必要に応じたトレーニングを提供したりすることも可能です。 

企業全体で共有されるデータを単一のソフトウェアに一元化し、標準化された方法でナレッジベースを作成することは、現場からの情報に具体的な意味を与えるもっとも効率的な方法です。

ビジネスアナリティクスは重要な業績評価指標を識別することができる優れた方法の一つです。データが一定期間にわたって定期的に測定される状況にある場合は、そのパフォーマンスを分析することができます。そしてそれは予測分析に繋がっていきます。

例えば、なんらかの問題が発生し、その現場では原因がすぐにわからなかったため工期が予定より2ヶ月後ろ倒しになった事例があったとします。もし過去に同じような原因の事例が他の現場で発生していて、発生原因および解決方法がナレッジベースで共有されていた場合、対策にかかる時間やコストを予測することができ、もっと短い時間で効率的に対応できたかもしれません。どのような内容でどこの施工店に依頼する必要があるのかなど、指示も的確に出すことができるでしょう。

一般的には多くの作業員の方は同僚や先輩から仕事のやり方について学び、同じミスを繰り返さないようにすることで経験を積んでいきますが、ナレッジベースを活用することでより的確な対応策を素早く見つけることができます。データを一元化して関係者全員で共有することで現場での連携も進み、より良い効率化へ繋げていくことができます。このような効果を期待するためには、単一のソフトウェアを使用してデータを一元化し分析することが重要なポイントとなります。建築工事や道路などのインフラ整備など、工事のタイプにかかわらずデータの一元化を行い分析することが重要と言えるでしょう。

 カスタマイズされたレポートやベンチマークはお客様のニーズに基づいて作成することも可能です。例えば、収集されたデータを使用して、複数の類似した建設プロジェクト、または異なる下請け業者、または市場における企業の業績といった視点から比較できるレポートなども作成できます。

「比較データから役立つ正しい情報を得るためには、何に対してどのような情報が欲しいのかということをまず定義する必要があります。一つの現場ともう一つ他の現場を単純に比較しただけでは曖昧な結果しか得られないかもしれません。しかし例えば、二つの異なる現場のタイル作業に絞って比較した場合、作業方法の違いや材料の違いなどにフォーカスを当てることができ、その分析はより論理的なものとなります。」 - データラボマネージャー、Antoine FAVREAU

重要なのは現場で起こっていることを作業員の方たちがアプリを使用してデータとして残してくれることです。ですので、現場の作業員の方が違和感なくアプリケーションを使用していただけることとその使用率が高いことが、データ分析が成功するもっとも重要な鍵となります。付加価値は、現場で実際に作業をしている方達から生まれます。

正確な分析を行うためには、大量のデータを収集する必要がありますが、一方で集めたデータを分析・活用することで、企業はもっとも頻繁に発生している問題を単一の現場だけではなく広い範囲で確認することができ、対応策を取ることで将来の問題を予測・解決、最終的には費用削減へ繋げていくことができます。このような考え方は、どんなタイプの建設現場にも適用することができると言えるでしょう。例えば、小規模の住宅プロジェクトから、タワーなどの現場、またはスタジアム建設などの大規模プロジェクトにも活用できます。特に大きな現場では、いくつものチームに分かれて作業を進めていくため、

このような情報共有はチームの連携作業に有効です。例えば、下記のグラフはプロジェクトが検査フェーズに入った際に指摘された不具合数を同様のプロジェクトで比較したものになりますが、平均値を基準と考えてそれよりも多い現場と少ない現場を比較することで改善に繋げていくなどということもできます。

プロジェクトの数

不具合数

図1: 同様のプロジェクトに対する不具合数の比較
平均値:検査時に指摘される不具合の平均値は、21件/1現場 

データ分析を活用する場合、一般的には企業の上級管理者が従業員の作業を指導する上で、賢明でより良い意思決定を行うのに役立ちます。ですが、さらに重要なことは、各現場のプロたちが個々の現場の内側からだけでなく、外側からの視点を持つことで期待されていることをよりよく理解できるようになるということです。データ分析を活用することにより、有効な指標が提供でき、結果として無駄を省き限りある資源を有効活用することができるということです。

データオーギュメンテーション: データの複雑性を管理し建築現場への洞察力を評価できるものにするために

データ収集と一口に言っても、そのまま使えるデータばかりが集まるのではなく、実際にはデータを整理する面倒な作業が発生します。例えばトイレのドアの問題に関することで考えてみましょう。問題の事例として、「ドアの紛失」「ドアの取り付け不具合」「塗装に関する問題」「間違ったドアの取り付け」「取手が付いていない」など、システム上には何千もの問題が作業員のそれぞれの表現の仕方で入力されています。ベンチマークを作成する前に、それらのデータ一つ一つを正確に何であるかがわかるように修正する必要があります。

FINALCADでは、徹底的な研究を通じて、最初に入力されたデータをより正確なものに変換できるようになりました。ディープラーンニングのおかげです。これらの人工知能(AI)技法は、特に多くの国や言語が複雑に関わっている多文化・多言語の状況において、データの適格性を高めるのに役立ちます。このようなデータのクリーンナップを行わずに分析を行ってしまうと、後から「プラグを固定する」ことが実は「プラグのカバーが紛失」だったりする可能性があり、最終的に分析自体があまり意味を持つものでなくなってしまいます。データクリーンナップは、データ分析を行う際のもっとも重要な項目の一つですが、正確なものに変換することでそこから分析されたデータは建築現場のみならず、もっと広い範囲に活用できる可能性も広がります。

また、これらのメソッドを活用し当社では類似した画像の分析も行います。実際にAI技術のおかげでコンピュータは画像を分析し、写真上に見つかった欠陥を分類することが出来るようになりました。最終的には視覚情報のみに基づいた問題検出を自動化することを目標の一つとしています。 

 データ分析をより価値の高いものにするもう一つの手法として、外部の情報源を活用するという方法があります。例えば、クレーンなどから収集されたデータや固定カメラから収集された現場の情報などがあります。こう言ったデータが多ければ多いほど、より価値の高い分析がえられます。

製品オーギュメンテーション: 業界最高水準の技術による変革

私たちは、お客様のニーズに応えるために常に技術を向上させ、お客様と一緒に協力して作業を進めて行くやり方を行なっています。私たちが信じている「もっとも重要な出来事は常に現場から発信されていて、それが真の意味でのデジタル化を可能にする」という考えに基づき、常に製品をお客様のニーズや環境の変化に合わせて進化させることを心がけています。

数年前から私たちのチームは、建設業界に特化した初のディープラーニングを行う物体検出アルゴリズムである、「SmartSnag」の活用を開始しました。この革新的な機能は、現場でのデータ入力を容易にするように設計されています。今まで、6−8回タップして新しい情報を入れていたものは、SmartSnagを使用すると2回で可能になります。誰かが新しい確認事項を追加するたびに自動的にカメラが起動し、対象物体(オブジェクト)が検出され、その物体に関する情報のリストが提案されます。現場管理者はリストからもっとも適切な情報を選択するだけということになります。Waze ソフトウェアにも似ていますが、建設業界においては、AIアルゴリズムに基づいてソフトウェアが出してきた提案を、あくまでも人が検証するということになります。 

製品を進化させ続けることで、最新の技術を現場で活用できるようにして、現場での作業のさらなる効率アップを目指しています。また、複数のプロジェクト間でのデータの一貫性がより確実となります。

 

単なるデータ以上の価値

FINALCAD のミッションは、お客様が現場からの正しい情報を把握し、広い意味で改善していくためにデータを活用できる形にする継続的なサポートです。私たちはお客様が現場で発生する様々なことに対して最も効果的で適切な対応を行うことができるよう、適切な情報を収集し、そのデータを測定・追跡し、比較分析などができるようにします。 

「長年にわたり、当社はトップ250のリストにも載っている多くのグローバル企業とビジネスを行い、新たな傾向などを指摘してきました。その中で共通の問題として、現場のマネージャーやエンジニアといった方々は往往にして、社内やお客様向けのレポート作成作業に多くの時間を取られているという現実があります。本来は現場全体を管理したり、重要な問題について協議するなどの任務に時間を費やすべきところが、ほとんどの場合、建設現場ごとに定められたEXCELシートを作成することに時間を取られています。作成された資料などは、印刷されて使用されることが多く、そこで得られた貴重な情報はその現場のみでの活用にとどまり、広い範囲で活用されていないケースがほとんどです。」-FINALCAD 共同創設者兼最高経営責責任者、 LOUCHART,  Co-Founder & Chief Executive Officer

弊社CEOのジミーは、*École normale supérieure(ENS)在籍時に培われた研究に関する優れた知識とフランス政府に勤務していた際の高度な暗号システムに関わる経験から、データの重要性とセキュリティ上の懸念についてとても深い理解があります。FINALCADはデータ保護を非常に真摯に受け止め、強固なものとするための取り組みを常に行っています。 私たちはクラウドサービスを提供するプロとして、秘密保持条項に基づき、お客様のデータ保護のための堅牢なアプローチを行なっています。 

* École normale supérieure(エコール・ノルマル・シュペリウール): フランスの高等教育機関グランゼコールでフランス国内トップクラス。グランゼコールや大学の教員・研究者・様々な業界のリーダーを養成することを目的とする。

 

私たちにとって、現場のプロフェッショナルの方達が本来の仕事以外で多くの制約を強いられるのではなく、時間を効率的に使っていただけるようにサポートすることが重要な任務の一つでした。そのために、私たちは人間工学に基づいたモバイルアプリケーションのポートフォリオを開発し、最も正確な情報を現場で簡単にリアルタイムに取り込めるようにしました。モバイルアプリケーションで収集された現場のデータは、改善が必要なものを特定し、プロセスを調整するのに役立ち、最終的には真の意味での「デジタルトランスフォーメーション」を成功させるための鍵になります。

この移行を導く独自のソフトウェアソリューションを選択することが重要です。一元化に管理された共通のプラットフォームで全てのデータを確実に検出できるため、そのデータに基づいてユーザーは強力なベンチマークを作成することができ、業界での優位性を確立することができます。また、収集されたデータに基づく対応策や改善策は、建築分野ばかりではなく別の分野への適用、あるいは国を超えた建設プロジェクトへの実践や欠陥を比較するなど多くの活用方法が考えられます。FINALCADは各国の法律や要件にも適合しています。従って、同じソフトウェアをグローバルレベルで使用することもでき、国を超えた企業全体での標準化への取り組みにも対応することができます。

私たちの最終的な目標はお客様が成功することです。 建設のプロがより良い意思決定をするのをサポートし、仕事をより効率的に進めるお役に立ちたいと考えています。 FINALCADは多くの産業分野に適応することが実証されており、運用結果も多く報告されています。

スマホで建設現場におけるQHSEプログラムをスマートに管理

建設プロジェクトにおいて「安全」を確保することは非常に重要なことです。建物や道路工事、エネルギー分野など、どのようなプロジェクトにおいても、それは常に最も重要な懸念事項であるはずです。最新のEurostat データによれば、ヨーロッパ(E28)で起こった致命的な事故の20%以上が建設業界で起こったとあります。つまり建設業界は、致命的な事故の数が最も多い業界ということになります。

[安全衛生, 安全管理, 建設現場の安全]
建築現場でのデジタル化を促進するには

デジタルトランスフォーメーションは、IT の進化とともにこの数十年で全ての業界において注目を集めています。多くの企業が、時代の変化に乗り遅れないために、様々なデジタル技術の活用に取り組んでいます。新しいデジタル技術を企業全体に導入するために、多額の投資を行う企業も少なくありません。

[#建設現場のデジタル化, 建設業 ビッグデータ]
FINALCAD は IFAWPCA コンベンション 2018 に出展します。

FINALCADは11月13日から、マレーシアのクアラルンプールで開催される第44回 IFAWPCA コンベンションへ出展します。

[IFAWPCA, APAC]